実は寄りかかっています!

夜に出張したお客さまから「今日は何人目ですか?」。
という質問をいただきました。

4人目だということをお伝えすると

「疲れませんか?」という労いのお言葉。
「大丈夫です!」と、明るくお返事(*^_^*)


整体院に勤めていた時には、忙しい時には1日で8人ぐらい施術する日もありました。
それに比べれば、4人だと半分です。 8人も施術すれば、さすがに疲れますけどね・・・

出張スタイルだと移動時間もあるので、1日多くても6人の施術が限界です。

 

施術は指圧を主な手技としています。 親指は確かに酷使しています。
ですが、指で押しているわけではないのです。
指圧師の増永静人はこう語っています。

「指圧をば手先で押すと思うなよ 肘から押せよ それが秘事なり」

 

指圧の心得を短歌で詠みあげるという粋なことをしています。

そして・・・まさかのダジャレ!?  肘とは書いていますが、本当に肘で押すわけではありません。
ですが、この言葉の通りなのです。
実際には指で押すのですが「肘で押す」とは体重をかけて押すということです。

体の重さを肘に伝え、そして指にまでのせていく。 そうなのです、体重移動で圧をかけていくのです。
それを言い換えると「寄りかかる」となるわけですね。


冗談で言っているわけではありません。 本当に寄りかかるような心持ちで施術をしています。

体重をかけて押していくのは、施術の1つのポイントです。

 

そして、もう1つのポイントは、「自然体」でいること
指で押そう押そうとしてしまうと、指や腕にムダな力が入ってしまいます。
 力が入ってしまうと、施術を受ける側もそれを感じ取って、身構える体のかたちになってしまいます。
できるだけ脱力してほしいはずなのに、逆に力が入ってしまう。
これだと、いい施術の結果は出にくくなってしまいます。

「自然体」で、できるだけ力むことなく施術するように心がけています。

リラックスした状態、とも言い換えることができます。

 

リラックスしているようで集中していて、 集中しているようでリラックスしている状態を、施術中は目指しています。
言葉にすると、なんとも矛盾しているような気がしますが・・・ホントなのです。

 

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