デュシャンと日本美術

マルセル・デュシャン

 

シュールレアリスムを代表する一人として、名が挙がることが多いと思っていたのですが、この企画展でイメージが完全に変わりました。

20歳前後には絵画作品も発表しています。

そして、その作品どれもが秀逸なのです!

写実的なものから、キュビスム的手法の作品

シュールレアリスム的な描き方の作品まで

美術史の変遷の一端を垣間見ているかんじさえ受けました。

ですが、25歳で絵画制作を放棄するという変わりっぷりです・・・

 

「泉」

デュシャンの代表作といえばこれ!

ポスター左の男性用小便器です。

便器がガラスケースの中に入って美術館で鑑賞するのは

なんとも不思議な気持ちになりました・・・

なんら特別でもない工業製品に、価値を生み出した作品。 それが「レディメイド」と呼ばれる作品たちです。

 

芸術の定義を変えてしまった、とんでもない人なのですが

既存の枠組みを飛び越える、新しい価値基準の提案、時代に合わせた芸術の在り方、などなど

芸術においての多様性を追求する人でもあることが発見できました。

 

「デュシャンの美術は見るんじゃない。考えるんだ」

写真のポスター裏には、大きくそう書かれています。「概念芸術」という発想を生み出した人でもあります。

(キャッチコピーがブルース・リー「考えるな、感じるんだ」に、似てますけどね・・・)

 

デュシャンの美術は日本美術にも通底する部分があることも企画展の後半では語られています。

ポスターには「デュシャンの泉」と「千利休の花入」

泉は先に説明した通りですが、千利休の竹の花入は、特別職人が作ったものではなく

傍にあった竹を切って花入として使ったエピソードが残っています。

(ちょっと無理やりこじつけている感が否めないのは私だけでしょうか・・・)

 

「アートって芸術ってなんだろうか?」 いろいろ考えさせられる作品ばかりでした。

「芸術でないような作品を作ることができようか」

そうデュシャンは言っています。 何でもアリという捉え方もできるような気がするのですが・・・

そこがもしかすると「芸術における多様性」ということになるのかもしれないですね!

 

いろんな目線で物事を考えることのトレーニングにもなる企画展でした!

整体をする場合においても、必要となる考え方です!!

 

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